医療法人
梶原眼科医院
KAJIWARA EYE CLINIC
〒857-0863 佐世保市三浦町1番1号
TEL.0956-25-1181
診察日:月〜土曜日(9:00~12:00,14:00~18:00)
水曜日午後は急患のみ、土曜日は午前中のみ
休診日:土曜午後、日曜日、祝日
主な眼科の疾患(目の病には次のような症例があります)
結膜炎

結膜炎は、まぶたの裏の瞼結膜と眼球の白目の表面を覆っている球結膜が炎症を起こす病気です。結膜炎は大きく分けて、感染性結膜炎とアレルギー性結膜炎があります。感染性結膜炎は、ウイルス性の結膜炎や、細菌性の結膜炎があります。また、アレルギー性結膜炎は、花粉症などがこれにあたりますが、最近ではハウスダストやコンタクトレンズが引き起こすアレルギー性結膜炎も増加しています。

結膜炎は、下記の症状を引き起こします。
・目がかゆい
・白目が赤くなる
・目やにが多くなる
・瞼(まぶた)が腫れる

《治療について》
細菌性やウイルス性結膜炎の場合は、感染した細菌やウイルスにあった抗生物質や眼軟膏、消炎剤などの点眼薬を使用します。 アレルギー性結膜炎には抗アレルギー剤、重症の場合にはステロイドや免疫抑制剤の点眼薬を処方します。
ハウスダストやコンタクトレンズによる結膜炎については、生活環境の改善、コンタクトレンズの変更などのアドバイスもいたします。
花粉症

花粉症は、I型アレルギー(いちがたアレルギー)に分類される疾患の一つで、植物の花粉が鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。
症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴です。

《治療について》
治療には症状を抑えることが目的の対症治療と、花粉症そのものの治癒を目指す根治治療があります。主に抗アレルギー薬の点眼で治療しますが、症状によってはステロイド点眼を併用します。また、症状が出る前から予防的に薬を服用することを行う初期治療もあります。
症状がひどくなると炎症を抑えるのが難しくなる傾向があるので、できるだけ早期に眼科受診をお勧めします。
ドライアイ

ドライアイは、角膜乾燥症ともいい、目の疾患のひとつで、最近では、パソコンの長時間利用や、エアコンなどで空気が乾燥する環境が多くなり、この疾患の方が非常に増えています。また、コンタクトレンズを利用していると、その表面から涙液の蒸発量が増すため、ドライアイの症状を引き起こすことが多くなります。

ドライアイは、下記の症状を引き起こします。
・目が乾く
・目がゴロゴロする
・まぶしい
・目に痛みがある
・視界がかすむ
・まぶたが重たくなる
など

《治療について》
人工涙液点眼で治療します。重症の時は角膜保護剤、眼軟膏、涙点プラグ等も行われます。
角膜炎・角膜潰瘍

コンタクトレンズ等で角膜を傷付けその部に細菌等の感染を起こすと角膜炎を発症し、悪化すると角膜潰瘍となり、最悪の場合失明します。充血、異物感、眼痛、視力低下などだあればすぐ眼科受診をお勧めします。
原因としては細菌以外にもヘルペス、アメーバ、真菌等の治りにくい感染もあり、その原因を調べ治療します。
ものもらい(麦粒腫、霰粒腫)

麦粒腫は細菌感染による眼瞼の炎症で、眼瞼が腫れ、痛みがあり、点眼薬等で治療します。治りが悪い時は切開が必要になります。霰粒腫は、眼瞼に変性した脂肪が貯まり、球状に腫れてきます。通常圧迫しても痛みはないが炎症を起こすと痛みが出てきます。点眼薬等では治ってしまうことは少なく切開掻爬し取り出す必要があります。
翼状片

角膜表面を鼻側のから翼状に伸びる膜をいいます。
原因は不明ですが紫外線や埃を受けることが多い人に出来やすいようです。
進行はごく緩やかですが大きくなると視力が低下します。余り大きくない時期に手術が必要です。

《治療について》
切除手術を行います。ただ再発を起こしやすい病気です。
白内障

白内障とは、目の中にある水晶体(レンズの役割をしています)が徐々に混濁し視力が低下していく病気です。
自覚症状としては、以下のような症状があります。
・ものがかすんで見える
・黄色く見える
・まぶしい
・ものが二重、三重に見える
・眼鏡やコンタクトレンズを替えても見にくい

白内障の原因は、殆どが加齢によるものですが、糖尿病、ぶどう膜炎、外傷などによることもあります。白内障は徐々に進行し視力は悪化します。点眼等では進行を止めることは出来ません。

《治療について》
混濁した水晶体を手術して取り除きます。最近では殆どの場合同時に人工水晶体(眼内レンズ)を挿入します。
緑内障

緑内障とは、眼内圧(眼圧)に上昇により視神経が障害される病気です。
視神経の障害に伴って視野は徐々に欠損します。視野がかなり狭くなって初めて気付く事もあり、狭くなった視野を回復することは出来ません。なるべく早期に発見し治療する事が大事です。自覚症状がなくても40才くらいになったら眼科受診をお勧めします。
また、眼圧があまり高くなくても同様に視神経が障害され、視野が悪化する正常眼圧緑内障も多く見られます。また、急に眼圧が上昇(特に夜間)し、視力低下、吐き気、頭痛等の発作を起こし数日で失明するタイプの緑内障では、早急に眼科での治療が必要です。

《治療について》
点眼薬、内服薬等で眼圧を下げコントロールをします。また病状によりレーザー手術治療も行います。眼圧コントロールが不良なときは緑内障手術により眼圧を下げます。 悪くなった視神経(視野)は回復しません。緑内障の治療(手術)はそれ以上悪化させないようにすることです。
視野異常などの自覚症状がなくても一度眼科へ受診してください。
網膜剥離

網膜剥離は主に網膜に裂け目(裂孔)が出来、網膜が剥がれていく病気です。
網膜が剥離した部は見えなくなり視野の欠損として自覚されます。
網膜に裂孔が出来る時黒い濁り、虫が飛んで見える(飛蚊症)やピカピカ光が見える等の症状が出ることもありその際は眼科での検査をおすすめします。

《治療について》
網膜裂孔のみでまだ網膜剥離がわずかしかない時は網膜光凝固術で治すことが出来ます。網膜剥離が進行すると手術が必要です。
網膜剥離は他に糖尿病、ぶどう膜炎等の病気でも起こる事があります。
糖尿病性網膜症

糖糖尿病の眼合併症で、糖尿病発病後数年すると、網膜の血行障害により、網膜に出血や腫れが生じ、進行すると新生血管からの出血をくり返し、網膜剥離や緑内障をおこし失明します。内科で原因となる糖尿病のコントロールを行なって頂き、眼科の方も定期的に検査することが大事です。

《治療について》
糖尿病網膜症は、放置し悪化すると失明する重篤な病気です。
先ず、内科的な糖尿病の血糖コントロールと共に眼科的な検査・治療が必要になります。
最近では手術等の治療法の進歩により視力を維持出来る事も多くなっています。
加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、私たちがものを見るときに使う黄斑部の機能が障害される疾患です。「滲出型」と「萎縮型」があり、「滲出型」は、黄斑部に新生血管が発生し、腫れ・出血を起こし急速に視力が低下します。また、「萎縮型」は、網膜の細胞が加齢によって変性し、老廃物が蓄積し、黄斑部網膜が萎縮する疾患です。進行が穏やかなので気づかない人もいます。
原因は不明ですが加齢によるものとされています。悪化の要因としては喫煙、高血圧等が挙げられています。

自覚症状としては、
・ものがゆがんで見える
・視野の中心が見にくい
・色が変わって見える
・視力が低下する
などがあげられます。

《治療について》
滲出型黄斑変性の場合は、抗VEGF薬を眼内に投与する方法でおこないます。ただ、抗VEGF療法は悪化を食い止める治療であり、現在の所まだ完治療法はありません。
ぶどう膜炎

眼球内の虹彩や毛様体や脈絡膜をぶどう膜といい、この部分に炎症を生じ視力障害を来す病気です。
ベーチェット病、サルコイドーシス、原田氏病等や、ウイルスの感染等、多くの病気が原因となります。
白目の充血、視力低下、飛蚊症(虫が飛んで見える)、まぶしい等の症状を繰り返す時は眼科受診が必要です。

(治療について) 
全身的な検査を行い原因が判ればその病気の治療を行います。
最近は有効な治療薬が次々と出ています。きちんと検査を受け治療されるようお勧めします。
ただ、原因不明なことも多く、ステロイド薬等で治療します。